公演#02関連企画「海2のミ」

5月12日(水)より上演予定のかまどキッチン「海2」では、上演作品をより深めるため、それぞれ異なった専門性を持つゲストをお招きして「海2のミ」という関連企画をかまどキッチンnoteにて行います!

noteでは、かまどキッチンがゲストにお話をお伺いする「公演プレビュートーク」。そして、プレビュートークから発展してゲストたちが書き上げた「寄稿文」を掲載していきます。

いずれの記事も本作の題材や、テーマである「分断につながる加害と消費」に大きく関わるものです。記事は続々公開予定です。単独でも楽しんでいたけるよう準備を行なっています。お楽しみに!

作中登場する架空ゲーム?
 海に浮かぶ島。名を睡蓮島といいます。
 ここには伝説があります。
 伝説。ここにはかつて、神さまが降り立ったのだというのです。
 生きることに疲れたあなたはこの島を訪れ、出会った優しい人々と日々を共にします。みんなと共に笑い、共に涙し、あなたは少しずつ生きる意味を取り戻していきます。
 孤独はありません。困難もありません。
 悩み立ち止まる瞬間は、神さまの残穢の引き寄せる精霊がきっと助けてくれます。もたらされる祝福は、あなたをきっと満たすでしょう。
 神さまの軌跡をたどる、あなたの日々がはじまります。

「海2」の作中登場するゲームです。名前はありません。関連企画では、このゲームやこのゲームの元になった文化、考え方の話をゲストと共に掘り下げていきます!

ゲスト
深沢豊(俳優・プログラマ)
美少女ゲームブランドforceの企画・プログラム・シナリオライターとして、1990年代に活動を開始。2010年代より「まつもと演劇工場」に参加。松本市を拠点に俳優として活動を開始。串田和美が芸術監督を務めるまつもと市民芸術館のレジデントカンパニーである「TCアルプ」に所属している。代表作に『書淫、或いは失われた夢の物語。』(企画・シナリオ・プログラム)、『セカンドノベル 〜彼女の夏、15分の記憶〜』(ディレクター・シナリオ)など。

<プレビュートーク>#01 「美少女ゲーム」と「演劇」を繋いでみるインタビュー(ゲスト:深沢豊)

伝説的作品のゲームライターである深沢さんが如何にして演劇に取り組み始めたのか。ふたつの類縁性を探るトーク記事です。

<架空ゲーム評>[寄稿]「睡蓮島シーパラダイス」批評(深沢豊)

作中作を評論する。深沢さんによる架空のゲーム批評記事です。

岩倉文也(詩人)
1998年8月31日、福島県福島市生まれ。22歳。現在大学4年生。2016年頃より歌作、詩作を始める。18年、「ユリイカの新人」を受賞。19年、中原中也賞最終候補に。著書に「傾いた夜空の下で」(青土社)、「あの夏ぼくは天使を見た」(KADOKAWA)がある。現在、講談社の文芸ニュースサイト「tree」にて書評連載中。

<プレビュートーク>#02 「らくえん」を望むわたしたち(ゲスト:岩倉文也)

題材である美少女ゲームやSNSをはじめとしたインターネットについて、かまどキッチンとトークを行いました。

<短編小説>[寄稿]らくえん(著:岩倉文也)

作中作の架空のバッドエンドを創作した岩倉さんによる小説作品です。

【14日18:00の回】長谷川優貴(クレオパトラ/エンニュイ/CHARA DE )
芸人・劇作家・演出家。お笑いコンビクレオパトラとしてデビュー。2017年3月には主宰としてエンニュイ(劇団)を旗揚げ。コンテンツ制作団体『CHARA DE 』代表。コント・謎解き・演劇と、ジャンルを横断し脚本・演出を務める。
2019年には福島県立いわき総合高校 芸術・表現系列16期生の卒業公演の作演出を務めた。神奈川短編戯曲2021最終候補。

<プレビュートーク>#3 お笑いの持つ暴力性。優しい世界を作るために必要なこと(ゲスト:長谷川優貴)

お笑い芸人であり劇作・演出家でもある長谷川さんに、SNSや現場でのコミュニケーション。そして、自身が考える「優しい世界」についてお伺いしました。

<コラム>[寄稿]「お楽しみ」の危険性と依存性について(長谷川優貴)

「海2」作中作について触れたコラムです。作中作が「お笑い」に与えた影響について書かれています。

【12日18:00の回】山本健介(ジエン社)
脚本家・演出家。1983年生まれ埼玉県出身。早稲田大学第二文学部卒業。演出家の宮沢章夫氏に師事。「作者本介」の名義で自身のみによる表現ユニット「自作自演団ハッキネン」を立ち上げ、テキストを用いたパフォーマンスを展開。2007年に12月にジエン社を旗揚げ。以降ジエン社の全作品の脚本と演出を務める。劇団外の活動として、映像のシナリオも手掛け、舞台、映画、TVドラマに脚本を提供する他、ゲームシナリオ、イベントテキストや構成、キャラクター設定、Vシネの脚本などを手掛ける。
2016年、「30光年先のガールズエンド」が岸田國士戯曲賞最終選考にノミネート。

<プレビュートーク>#4 世代のズレと暴力。ゆとりを失った現代を生き伸びる(ゲスト:山本健介)

時代の変化が生むコミュニケーションや創作の難しさについて触れられてお伺いしました。

<短編小説>[寄稿]ゲームが原因で13人死んだニュースを見た朝(山本健介)

「海2」作中作が与えた影響を、ゲームプレイヤー独自の視点によって切り取る短編小説です。

内容はまだまだ更新予定。お楽しみにお待ちください!